最近、イライラすることや不安になることが多いと感じていますか?
もしそう感じていて、なおかつ抜け毛が気になるのであれば、それはストレスが原因の抜け毛かもしれません。
今回は、ストレスをためこむことにより抜け毛が発生する原因と、髪の毛を復活させる効果の高い方法をご紹介していきます。
ストレスによる抜け毛は治る
原因がストレスによるものであれば、それを解消すれば抜け毛は治ります!
抜け毛だけではなく、ストレスが身体によくないことは医学的に証明されています。
頭痛、肩こりといった軽いものから胃潰瘍、自律神経失調症など、あらゆる病気がストレスから引き起こされることがあるのです。
これらの病症は治療のほかにも、ストレスが緩和されると元通り健康な状態に戻っていきます。つまり、抜け毛も同じで、ストレスが解消されると元の健康だった時の状態に戻るということですね。
ストレスが抜け毛を引き起こす原因
ストレスで抜け毛が起きるのは、「自律神経」が乱れ、髪の毛にほとんど栄養とエネルギーが届かなくなってしまうからです。
自律神経は2つの神経系で構成されていて、身体の活動時や日中に活発になる「交感神経」。もうひとつが、安静時や夜間に活発になる「副交感神経」です。
強いストレスを受けて自律神経が乱れると、交感神経が興奮し優位な状態になります。
すると、身体が緊張状態になり、血管が収縮し、栄養を吸収する役割を持つ小腸の毛細血管や、髪の毛などのまわりにある毛細血管が潰れたようになり血流が悪くなってしまうんですね。
その結果、小腸は栄養の吸収が出来ず、髪の毛にはほとんど栄養とエネルギーが届かなくなることによって、抜け毛が起きてしまうのです。
また、ストレスは髪の毛の成長に欠かせない亜鉛を大量に消費してしまいます。これも、髪を弱らせ抜けやすくしてします。
適度な肉体的ストレスは、必要なことと言える場合も多くあると思いますが、強度の肉体的ストレス(病気や怪我も含めます)や精神的ストレスを体が受けますと、体内の血管が収縮してしまいます。
抜けた毛を回復させる3つのストレス解消方法
抜けた毛を回復させるためには、ストレスによって収縮した血管を元通りにして髪の毛に栄養とエネルギーを届けてあげることです!
適度な運動
ストレスには、肉体的ストレス(疲労)と精神的ストレスがあります。じつは、適度な肉体的ストレス(つまり適度な運動)がストレス解消にとても有効なのです。
ストレス解消に運動をするときのポイントは次の3つです。
- 有酸素運動であること
- 定期的に運動する
- 負荷をかけすぎない
以上を意識しておくと効果的にストレスを解消できますよ。
これらのポイントを踏まえておすすめしたい運動は、ウォーキング、ジョギング、ランニング、水泳、ヨガなどですかね。
大声を出してみる
大きな声を出す前には、呼吸量が増えますよね。これは酸素の吸収量を高めます。
体や脳内に酸素がいきわたると、頭がスッキリと清らかになります。
ストレスが溜まっているなと感じた時には大きな声を出して、日常のモヤモヤを吹き飛ばしてしまいましょう!
気を付けてほしいのは、のどを潰さないようにすることと、他人をバカにするマイナスな内容を叫んでも、効果が薄くなってしまうことがあることに注意してください。
自室でもできることですが、次の場所もおすすめです。
カラオケ
大きな声を出して歌うこともストレスを解消することが出来ます。一人カラオケでも効果ありますよ!
スポーツ観戦
自分の好きなチームを思いっきり応援しましょう。周りの観戦者と同じ目的を共有することで、仲間意識が芽生えて安心感も生まれます。
絶叫マシン
もし苦手でなければ、遠慮なく叫べてスカッとできます。友達や恋人と行けば会話も増えるので、ストレス解消できるはずです。
趣味
趣味に没頭すればストレスも発散され、抜け毛予防につながります。
こだわりのある趣味を見つける必要はありません。自分の好きな音楽を聴いたり、映画や読書も立派な趣味です!
重要なのは「好きなこと」をやることで、「好きなこと」をやっているとストレスが発散され血流が良くなります。趣味までいかなくても、「何か楽しいことをやる」ことが非常に大切なのです。
あくまでも心と身体を休めてリラックスさせるのが大事なので、疲労感を覚えるほど没頭しすぎないようにしてくださいね。
抜け毛に効果ありな食事療法
全身の組織をつくる栄養やエネルギーの源である食事はとても重要です。
また、食事をするということ自体がストレスの解消に繋がります。食事をすることによって副交感神経を刺激し、心が落ち着くのです。
栄養バランスを考える
栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。糖質や脂質、塩分は多くとりがちなので、見直しが必要な方が多いです。
ストレスが加わると、その刺激に対抗して身体を守ろうとする防御反応がおきますが、その際に必要な栄養素と消耗する栄養素を、適切に摂取する必要があります。
たんぱく質
ストレスによって副腎皮質からホルモンが分泌され、たんぱく質の分解が進み、免疫機能や集中力・思考力が落ちてきます。
肉類・魚介類・大豆製・卵類・乳製品などの食品を積極的に摂りましょう。
ビタミンB・C群
神経の働きを正常化させ、「髪の毛を生やす」という信号をしっかりと伝えます。ビタミンB群の不足は、「うつ病」につながります。
積極的に摂りたい栄養素と食品
ビタミンB1 | 豚肉・レバー・うなぎ・玄米など |
ビタミンB2 | レバー・うなぎ・サバ・鶏卵・乳製品など |
ビタミンC | ブロッコリー・小松菜・ピーマン・じゃが芋など |
抗酸化ビタミン
活性酸素を除去したり、免疫力の低下を防ぐことで、病気になりにくい身体を作ります。
積極的に摂りたい栄養素と食品
βカロテン | ほうれん草・小松菜・かぼちゃ・ブロッコリー・人参など |
ビタミンE | たらこ・ブリ・アーモンド・アボカド・抹茶など |
カルシウム・マグネシウム
神経伝達の行いを正常にするほか、筋肉の緊張を緩和します。
積極的に摂りたい栄養素と食品
カルシウム | 牛乳・乳製品・小魚・小松菜・豆腐・切り干し大根など |
マグネシウム | 納豆・ほうれん草・カキ・ゴマ・枝豆など |
抜け毛を気にしすぎている可能性もある
もしかすると、過度に抜け毛を気にしすぎて、そのせいでストレスがたまる悪循環に陥っている可能性はありませんか?
人間の髪の毛は、季節によってある程度変動しますが、1日に50~100本程度が自然に脱毛していると言われています。
かなり大量に抜けていると感じる方も多いかもしれませんが、髪の全体量は平均で10万本なので、1日に髪全体の0.1%程度が抜けている計算になります。
つまり、シャンプーしたときに抜ける髪の毛の量が25~50本程度なら、正常値の範囲内であるといえるので、過度に抜け毛の心配をする必要がない可能性がることを覚えておきましょう。
最後に
ストレスが原因の抜け毛であれば、それを解消すれば治るのです。
しかし、人間は生きていくうえでストレスは避けて通れませんよね。
そこでおすすめしたいのは、その日たまったストレスは、その日のうちに解消するように心掛けて欲しいということです。
我慢して何日もストレスをためこんでも良いことは一つもありません!