脳がストレスを受けると、交感神経が働きアドレナリンが分泌されて、身体の緊張が高まります。
イライラや緊張が続くと、うつ状態を引き起こすこともあります。そこで、イライラを緩和しリラックスさせるハーブティーがおすすめです。
カモミール
リラックスハーブの代表格
香りと味
- 優しい花の香りとコクのある草の風味
イライラやストレスの緩和や不眠の解消に効くハーブとしてもっとも有名なのがカモミールなのではないでしょうか。
有名なのは、ジャーマンカモミール(ジャーマン種)とローマンカモミール(ローマン種)ですが、美味しさで言えばジャーマン種です。
ストレス解消のリラックス効果のほかに、花粉症などのアレルギー症状の改善、胃の痛み生理痛などの鎮痛・鎮静効果も期待できます。
パッションフラワー
心を落ち着かせて睡眠障害などを改善
香りと味
- 癖のない草花の香りと味わい
パッションフラワーには心を鎮める作用があり、緊張による不眠や体のこわばりのほか、高血圧やぜん息、腸の不調の改善が期待できます。
とくに不眠に効果的と言われていて、不安で寝付けないときや、眠りが浅いときに効果を発揮します。高揚した気分を落ち着かせて、自然な眠りを誘い、目覚めも良くなります。
ミント(ペパーミント、スペアミント)
気持ちのリフレッシュや食べ過ぎの胸焼け改善
香りと味
- 清涼感あるさわやかな香りと味
ハーブティーとしてよく使われるのは、強い清涼感と香りを持つペパーミントと、穏やかな香りで甘みのあるスペアミントの2品種です。お好みで選んでみてください。
鎮静作用に優れていて、イライラや不安な気持ちをリフレッシュしてくれます。
食べ過ぎたり飲みすぎてしまったあとにミントティーとして飲めば、胸焼けを防ぎ、消化を促してくれます。そのほかに、胃の痛みや鼻づまり、乗り物酔いを緩和する効果も。
ラベンダー
精神的ストレスを和らげ、不安や緊張をほぐす人気のハーブ
香りと味
- シャープで華やかな花の風味
ラベンダーは古くから愛され、「ハーブの女王」とも呼ばれています。
高いリラックス効果を持ち、イライラやゆううつなどのストレスを和らげ心地よい睡眠をもたらしてくれるほか、神経性の頭痛やめまいの緩和も期待できます。
また、熱いラベンダーティーは体を温め、発汗と同時に毒素を体外に排出してくれるので、風邪やインフルエンザ、ぜんそくなどに効果的とされています。
香りが強すぎて飲みにくい場合は、お茶を薄めに入れてハチミツで甘味を加えてみてください。
レモンバーベナ
高ぶった神経をしずめてリラックス
香りと味
- さわやかなレモンの香りと酸味
精油、アロマとして人気がとても高いハーブですが、ティーとしても飲まれています。
さわやかなレモンの香りが神経の高ぶりをしずめて元気を与えてくれるほか、頭痛や吐き気を和らげる鎮静作用も持ち合わせています。
精神疲労を回復させたり、気分をリフレッシュしてくれるので、うつ状態の改善にも効果的ですよ。
レモンバーム
イライラした気分を鎮めてここを穏やかにする
香りと味
- レモンの香りとわずかに渋みのある甘い味
レモンバームは免疫力をあげてくれるので、風邪やアレルギーの予防として普段から飲んでおいたり、症状の初期段階に飲めば悪化を防ぐことができます。
また、ツンとしたレモンの香りは抗うつ作用があり、不安や緊張、パニックを鎮めて前向きな気持ちになることができますよ。
オートムギ
精神的な不安やストレスを緩和する
香りと味
- ほのかな稲の香りと飲みやすい草の風味
ヨーロッパでは2000年も前から、食べたり飲んだりされてきたハーブです。
オートムギには、精神の不安やストレスなどを軽減し、気持ちを落ち着かせる働きがあります。現代人に不足しがちなミネラルが豊富に含まれていて、うつ症状や貧血、肥満の改善に効果的とされています。
ストレスの解消にはもちろん、イライラの予防として普段から飲んでみてはいかがでしょうか。
また、1970年代には禁煙ハーブとして使われていたこともあるので、タバコをやめたいという方も試してみましょう。
スカルキャップ
心の緊張や不安を取り除いてくれる
香りと味
- さわやかな草の香りとやや苦みのある味
アメリカンインディアンが昔から薬草としていたほか、ヨーロッパでは狂犬病の薬としても使われていました。
現在では、ミネラルを豊富に含んでいることから、神経を強壮にして活性化させるハーブとして利用されています。心に抱えがちな緊張や不安、ヒステリー、パニックなどの緩和に効果的です。
神経が高ぶって眠れない夜に飲めば、緊張がほぐれて寝つきが良くなりますよ。
バーベイン
ストレスに対する抵抗力をつける
香りと味
- 渋く苦味が強い
ドイツでは、かつて「神の恵みのハーブ」とも呼ばれるほど神聖なものとされていました。
神経系にすぐれた強壮作用があるとされていて、緊張や不安を解きほぐすだけではなく、ストレスに対する抵抗力を高めることもできます。
そのほか、月経トラブルやホルモンバランスの影響で不安定になりやすい女性にとっても心強いハーブです。
ホップ
ビールの苦みや香りづけに使われていることで有名ですね。
ホップは、体内のホルモンと似た働きをしてくれる作用と、鎮静作用があることから女性のためのハーブティーとも呼ばれていて、PMS(月経前症候群)による、過度の緊張を和らげる効果や生理痛の軽減にも効果的です。
男性が飲むと性欲減退を招くので注意が必要です。
そのほか、苦味成分が消化を促し、むくみを防ぐ利用作用も。
最後に
イライラや緊張でストレスがたまっているなと感じたときは、心を落ち着けるためのティータイムを作ってみましょう。
自分に合ったハーブが見つかったら、そこからさらに自分流のブレンドをすることでハーブティーをより楽しむことができますよ。