ちょっとしたことで腹が立ったり、興奮したりしませんか?
現代のようなストレス社会では、山奥で隠遁生活でもしない限り、なかなか心が休まらないものです。
そんな時には、サクッと気持ちを落ち着かせるためにGABAの入ったチョコレートを食べて見ると良いかもしれません。
その「イライラ」の原因はGABAが足りていないからかも!
ストレスによる血圧上昇は、動悸や頭痛の原因にもなるのでできるだけ抑えるべきですが、そのストレスをどう抑えるかとなったときに役立つのが「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」です。
リラックス効果がありつつ副作用もない優れもので、略してGABA(ギャバ)と呼ばれています。
GABAの効果
GABAは、私たちの体の中で、「グルタミン酸」というアミノ酸から作られている一種のホルモンです。
期待できる効果
- リラックス効果
- 安眠効果
- 中性脂肪・コレステロールを抑える
- 血圧を下げる
- 肝臓・腎臓の働きを促す
グルタミン酸は、興奮系の神経伝達物質で、ストレスの多い現代人の脳では、グルタミン酸の分泌量が増えやすい傾向にあります。すると、神経が常に高ぶった状態となり、血圧の上昇を招いてしまうのです。
このグルタミン酸の分泌量の上昇を抑えるブレーキ係として、抑制と興奮のバランスを保つのがGABAなのですが、ストレスの影響から足りない人が増えているようです。
もちろん、GABAにストレス緩和の効果があるのかという検証も行われていまして、一例をあげると、
高所恐怖症の人に、目隠しをして高いつり橋の真ん中まで連れて行き、その場で突然目隠しを外します。すると、その人は体を震わせその場にしゃがみこんでしまいました。
その時の唾液を採取し、GABAを与えて同様のことをした際の唾液も採取して成分の変化を確認したところ、GABAの摂取後の唾液は、平常時の成分に近いことがわかりました。
以上のことから、GABAを摂取しているときには、摂取していないときと比べて、混乱や緊張、不安を和らげる結果が得られました。
ギャバ(GABA)チョコならカカオポリフェノールとダブル効果
GABAに効果があるのは分かったけどチョコレートにする必要があるのかと思いますよね。でも、癒し効果のあるチョコレートとは、組み合わせとしては絶妙かもしれませんよ。
チョコレートに癒し効果があると言われているのは、原料であるカカオに心体をリラックスさせる「カカオポリフェノール」が含まれているからです。このカカオポリフェノールが思ったよりも優れていて、ストレス解消効果のほかに、血圧低下、虫歯予防なんかにも効果があるとされているようです。
GABAとカカオポリフェノール、ダブルの効果でリラックスと言われたら、不思議と効き目があるんじゃないかと思えてきますね。
例えば、GABA入りチョコで話題になったグリコの「メンタルバランスチョコレートGABA」は、機能性表示食品として認められているので、科学的根拠に基づいた、心理的なストレスを低減する機能があるということです。
機能性表示食品
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。
販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。
ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。
チョコの食べすぎには注意
ストレスを軽減してくれるからといってもチョコレートですので、食べ過ぎは肥満やカロリーの多量摂取などの原因になります。ご存知かもしれませんが、チョコレートは意外と高カロリーなので気を付けてくださいね。
また、GABAの摂取はチョコレートだけに頼るのではなく、日々の食事からとることを意識しておくことも大事ですよ。
GABAの含有量が高いのは穀物・野菜・果物類です。
発芽玄米、トマトやジャガイモ、なす、ブドウや温州みかんなど、身近な食品にもGABAは多く含まれているので、こういった自然食品で補えなかったときの補給として、GABA入りチョコレートを食べるのが一番かもしれませんね。
最後に
GABA入りチョコレートには様々な効能があり、おやつ感覚で食べることができるのが魅力ですね。イライラや疲れをとるために、仕事や勉強の合間などにちょこっと食べてみてはどうでしょうか。
ただし食べすぎて眠くなるなんてことがないようにしましょう。自分の体調や栄養バランスに合わせた量を食べることが大切です。